そして、信州紬のひとつ、伊那紬の工房・久保田織染工業さんを訪ねました。
久保田さんは三代目、現在4代目も絶賛修行中だそうです!
久保田さんは、繭を糸に繰糸し、糸を草木染めして手織りするまで全てご自身の工房でなさっているのです!!
こちらが草木染めストック。伊那紬は、信州に生息している木々や草木から染料を得る事が多いそうです。
染まった糸たちがこちら!たくさん!カラフル!
自然の物をつかって、染めているからムラもあるかもしれませんが、それが唯一無二な証拠。。
繰糸場も見せてもらいました。
こちらは、縦糸の整経をしているところです。
整形された縦糸が、機織り機にかけられ、織り手さんが手でバッタンバッタンします。。。
とても手間のかかる作業を、ていねいにじっくりこだわって作っておられました!
恐れ多い反物たちです、、!素敵なものばかりでした!
(一部、千歳屋に遊びにきてくれました。。)
そして、移動して飯田紬を見に行きました!廣瀬さんです。
廣瀬さんは、ご夫婦と織り手さんお一人で作品を作ってらっしゃいます。
廣瀬さんのこだわりは、織り方!なんと縦糸をつよく張らないのです!
普通、縦糸をピン!と張らないと緯糸も通りにくいし、糸同士がからまってしまうと懸念されるので、
まずゆるくすることは無いのですが、、、
このように、縦糸には無駄な力が一切かかっていません。
この状態で問題なく、むしろ柔らかく、しなやかに強い風合いに織れるのはこの工房の方々だけ…
奥様製作中の帯。帯なので少し糸が太めですね。
ご主人製作中のきもの、「ひ」を置くと生地がたるみます。
それほど縦糸がゆるいのです。お休み中だから、縦糸をゆるめているわけではありません、、
通常運転です。すごい、、
織るのにとても時間がかかってしまう、でも長く長く着ていただける。
大事なのは繭より糸より、織り方!と熱く語っていただきました!!
見学させていただいた、久保田さん、廣瀬さん、ありがとうございました!!
とても勉強になりました!