歌舞伎やドラマなどで香炉を嗅ぐ(香道では聞くと言うそうです)
所作を見て憧れていました。
期待度120%で今回の体験に参加させていただきました。
はじめに香道・古心流の先生から、季節を考え「桜香」という組香であるとご説明をいただき、香席の進め方を教えていただきました。
三種のお香がそれぞれ三つずつ用意され、順不同でたかれていきます。
まず試香として、三種のうちニ種を聞きまして、いよいよ本番(本香)に移ります。
”イッチュウびらき”という香席でしたので香をたく都度答え合わせして
自分の答えと合っていたかを知らされます。
結局本香七炉まで聞くことになりました。
最終的に全部香が当たっていた方(全聞)は「叶」と記され、
一つも当たらなかった方は「うたたね」と記されます。
そして決められたある種の香のみしか聞けなかった人は「煩い」と記されるそうです。
何を隠そう私はその「煩い」でした。
ガ〜ンでした!!
鼻にはそれなりに自身があったのに「煩い」だなんて。
明らかに我が身に失笑している私を見て先生が「当たる当たらないは香道には関係ありません」と励まし(?)のお言葉をくださいました。
「香道とは「道」がつくものですから茶道と同じく自分自身を見つめることなのです」
「香と語らいイメージを広げて自分と向き合いましょう」と信念をお話しして
くださいました。
センスないなァと落ち込んでいたので何だか救われた気がしました。
三時間強の時間でしたけれど、先生の凛とした声と美しい所作に居心地のいい空間となりました。憧れていた世界に少しでも触れることができ、昔の人々に思いを馳せ、充実の学びとなりました。
楽しゅうございました。
我が心のどけからましデス。<わ>