<国立劇場文楽2月公演「冥途の飛脚」を鑑賞して>
「文楽」を見るのは初めてのことで、自分がおもしろいと思えるかどうか期待半分・不安半分で臨みましたが、予想以上に楽しく鑑賞できました。
演目は近松門左衛門作の「冥途の飛脚」。当日の私は“心中ものである”ということだけ軽く予習していたものの、あとは文楽そのものに関しても、細かいストーリーに関しても、ほとんど無知の状態で会場に到着。が、一緒に行った職場の先輩(文楽を見慣れている)のプチ解説と、舞台両脇の字幕のおかげで、ストーリーはすんなり頭に入りました。そうなると、人形の動き、人形遣い3人のチームワーク、情感豊かな大夫の語り、三味線の響き、回り舞台などなど、見るもの聴くものすべてが新鮮でおもしろく、3時間(休憩含め)はあっという間でありました。
次はまた違う演目も見たいけれど、もう2回ほど、同じ演目を見てみたいような気もします。「今日は人形メインで」「今度は大夫メインで」というように、ひとつひとつの要素をじっくり見られれば、より丸ごと味わい尽くせそうだから。でもキョロキョロして3時間がやけに忙しく感じられたのは初心者だから!? 見慣れてくれば一度に全部、満喫できるのでしょうか!?(かね)
<国立劇場文楽2月公演「義経千本桜」を鑑賞して>
文楽は初めてのワタシですが今回楽しく拝見させていただきました。席がかなり前の方だったので人形も人形遣いの方の表情もよく見えました。TVなどで観るのと違って舞台の袖の中が見えたりするのも劇場ならではの楽しみ方なのだと思います。
豪華な衣装をまとった人形達はそれぞれ役者名があることに帰ってから気がつきました。
義経役を演じたのは「源太」という20代の色気のある二枚目だったり、静御前の役は「娘」で14、5歳の未婚女性だそうです。話しは3部に分けてあり セット風景もそれぞれで歌舞伎のそれと類似しているのですね。
音も大切な要素で太鼓のトントコトントコ。。。や笛のぴーひゃらら。。。
三味線のべんべん。。。それから拍子木のタンタンタン。。。
聞いているだけで心が逸ってきます。
台詞を詠む大夫の方々−
汗をほとばしりながら真っ赤な顔で声を張り上げていました。台本を前にしているとはいえ一言でも台詞を間違えたら舞台が台無しになるわけだから、どれだけ大変でしょう。
人形遣いの方々−
一体に対して三人で動かしていて 頭を動かす方の表情がやんわりと女性っぽく可愛らしく見えてしまいました。
文楽は東京で演る機会はわりと少ないらしいですが、今回観ることができてとても嬉しかったです。また是非観に行きたいと思います。この場をかりてチケットを用意してくださった方に感謝の言葉を贈りたいと思います。(くわ)